2025-02-27

Wallenberg Dayのイベントお手伝い。 NEW

皆様、いかがお過ごしでしょうか?

さて、先日も毎年恒例の活動として、某団体のボランティア活動に参加してきました。

 

こちらの団体は、毎年、自分の命を顧みず他者を救う活動をしている方々にを授与し、彼らの功績を称えています。主にユダヤ系の方々が運営している会で、今年の受賞者はアフガニスタンに関連する方でした。

ちなみに、毎年ではありませんが、今年はユダヤ系の方が受賞されました😊

こうした方がいらっしゃるのだと、驚きとともに経歴を拝見して改めて感じておりました。
その方(Levine女史)は、約30年間にわたり戦争や紛争地からの難民救出を行い、人権問題に取り組んでこられた方です。

🇨🇦カナダ🇨🇦に留まり、事務的な仕事だけをしているのではなく、実際に戦地&紛争地へ赴き、命の保証もない危険な状況下で活動を続けていらっしゃいます。

 

Levineさんですが、2021年にタリバンが再度実権を握ることで、🇦🇫アフガニスタン🇦🇫で長年携わっていた彼女の活動が、大きな転機を迎えました。女性に対する制裁(教育の禁止、服装や外出規制)が始まり、彼女が支援していた政治活動をしていた女性が命を落としました。女性の活動の制限!教育の禁止ってー?!暑いのにブルカ着用ー?!私なら発狂してしまいそうです。

命の危険が迫る中、彼女は必死に支援団体の女性たちを国外へ避難させようと行動を起こし、🛩アフガニスタン🛩へ行ってしまうのです。会場には、彼女が助けた最年少のアフガニスタン元女性国会議員もいらっしゃいました。

 

逃亡に関する打ち合わせを含むビデオ映像を見て、その切羽詰まった状況に圧倒されました。

本当に命を顧みず、ここまで多くのことを成し遂げたことに驚きを禁じ得ませんでしたし、会場での質疑の際も出ましたが、怖くなかったのかと「30年この仕事をしているし、20年以上私と活動していた友達が命の危険を感じていたから」と。今までもアフガニスタンのみならず、ガザをはじめ世界中の紛争や戦地にばかり行っているのでと。

タリバンに見つかると殺されますし、見つからないよう、注意深く準備し、その日を迎えたのですが、30年の経験そして、綿密な準備あっての成功だったと思います。

現在カナダに在住の方々は、命の危険は回避できたものの、カナダに来てからの生活が決して楽なものではないことを語っておられました。英語が話せない上、物価の高さや就職の難しさに直面し、

「カナダに来たらハッピーエンドだと思っていたけれど、実際はそうではない」

と語る姿も印象的でした。

 

また、会場にはアフガニスタンからカナダへ移民または難民として来た方々がいらっしゃいました。

その中で、かつて🇯🇵日本🇯🇵に留学していた女性にもお会いしました。私が日本人だと知ると、カタコトの日本語で嬉しそうに挨拶してくださり、いろいろお話を伺いました。

彼女は、JICAの研修員として日本に滞在していた女性で、マスターを持つ高学歴な方です。女性への教育が禁止されている国でマスターもお持ちとは。ちなみに彼女はヒジャブも着用していませんでした。

 


皆さんも記憶にあるかもしれませんが、日本政府がアフガニスタンで働いていたJICA関係者を退避させる計画があり、その際空っぽの飛行機で戻ってきたというニュースがありました。実は、その時、彼女もその飛行機に乗る予定だったそうです‼️

「あの時、空港にいた500人はどうしたのか? 殺されてしまったのでは?」

と尋ねると、

「ほとんどの人たちは隣国(パキスタンなど)に逃げることができたので殺されずに済んだの。だから大丈夫。とても混乱していたし」

と話していました。そして、

「私はすべての書類を整え、空港にいて、飛行機に乗る直前にダメになってしまったの」

と語ってくださいました。

その時のショックと絶望感を、笑顔で話してくださいましたが、その心の葛藤は計り知れないものだっただろうと思います。

 

今はカナダに移民として住んでおられますが、現在カナダの難民・移民政策はますます厳しくなりつつあり、人生がどれほど変わるのかを目の当たりにしました。また、生まれ育った国によって、その後の人生にこれほど大きな違いが生まれることを再認識した1日でした。

BC州議員

支援しているBC州の議員の方々も会場にいらっしゃり、民間や公的機関、そして実際に難民として来られた方々の貴重な意見を聞くことができました。毎年参加していますが、今年も本当に素晴らしい会でした。アメリカの政権が変わり、DEIが否定されたり、人権問題についても、様々な意見がありますが、命の危険を感じつつ生きるというほど辛いことはないのではないでしょうか。地球上でそういう毎日ばかりだといいのですが。

 

By Masumi

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