2020-09-30

面白い?とっつきにくい?英語のアレコレ📚

みなさんこんにちは!雨続きから一転、晴れ晴れしたバンクーバーです🌞

突然ですが、みなさん、こちらの暗号、読めますか?

※画像は、YouTubeチャンネル「書道家 東宮たくみ」様の動画より

 

こちらの文章、書道家の東宮たくみ先生が「日本人にだけ読めないフォント」としてYouTubeで公開していたものなのです🎥

初見の私はもう「カモレア!カモレア!カモレア!」で頭がいっぱい、ちんぷんかんぶんでした😂

コメント欄を見てみると、

 - 私の頭の中には音楽までしっかり流れてきたわ

 - オレにとっては、誰かのSOS以外の何ものでもない

という方もいらっしゃり、さらに「???」状態になる私なのでした😅(答えはネタバレになるのでここでは伏せておきますが、動画のコメント欄を探すとすぐに出てきますよ⭐️)

少しは手こずるだろうと信じ、カナダ人の友達数人にも見せてみましたが “Literally, ZERO effort to read it” (マジで何の努力なしで読めるよ) と笑われてしまいましたとさ😂😂

 

今日のブログでは、英語について、「そんなまさか!?」と思った私の体験談(失敗談)をお届けします😝

  • チョコレイト・ディスコ🎶でお馴染み、みんな大好きCHOCOLATE🍫

ある寒い冬の日、ホットチョコレートを頼んだ私ですが、注文を何度か聞き返されてしまいます。。

内心、「ああ〜もう〜〜〜!!チョコレートだよ、チ・ヨ・コ・レ・イ・ト!!!」とグリコを思い出しつつリピートするのですが、店員さんは「??」という表情。

実は結構難しいホットチョコレートの発音・・・

ホットも、「ホ」の母音「お」をそのまま発音してしまうと別の音になってしまうし、何となくネイティブっぽくかっこよく響くだろうと「ト」をサボって発音しなかったりすると英語話者にとってはもうお手上げ状態です🤷🏻‍♀️

ちなみに、この「ホ」の母音は、どちらかというと日本語の「あ」の音の方が近いのです・・・hOtのくせにー!😫

そして、問題のチョコレート。。。実は、「チョコレート」のみでも結構聞き返されることが度々あり、「何で??」と長い間謎だったのですが、実はこれ、チョコレイトではないのです!!!!

/ˈtʃɑːklət/

辞書で引くと、上記のような発音記号になっているのですが(表記法にはいくつか種類があります)、「レイト」ではなく、どちらかというと「()ト」「()ト」のような発音なのですね🗣

いやいや、グリコでも「チ・ヨ・コ・レ・イ・ト」だったし、パフュームも「レイト」だったじゃないかぁぁぁぁ!!😭と途方にくれたのを思い出します(笑)

厳密に言うと、「チョ」の音も、「コ」の音すらも日本語のそれとは異なるという、更なる追い打ちも待ち構えていました🤯

簡単な言葉こそ、意外な落とし穴があるものです。。。

 

  • ハッピー、ハッピー、Happily!

伝わらなかったと言えば、『ハッピーリー』も伝わりませんでした😱

Happy ➡︎ ハッピー ですよね!?😐

じゃあ「幸せそうに」という意味のHappilyは当然『ハッピーリー』だと思いませんか、みなさん!??😐😐

当時通っていたESLで、先生に「ハッピーリー」を繰り返しても、「??」という沈黙が流れ、心にグサッときたことを覚えています。(あれは悲しかった・・・😭)

「ハッピー」なんて、下手したら日本人の幼稚園児でも知っている基礎単語なのに、私ってそんなに英語できないのか・・・とがっくりしたのですが、発音記号を見てみると、

/ˈhæpəli/

またしても君かい!?👉「ə

こうして、「ハ(ッ)リー」「ハ(ッ)リー」に近い発音だと辛うじて通じるということに気づく私なのでした。

この厄介な音、曖昧母音こと「ə」“シュワ”、残念なことによく出てきます。日本語の「あ」とも「う」とも言えないような、何とも微妙な音です。

イメージとしては、思春期の中学生を思い浮かべるといいようですよ!さぁみなさん、思春期に戻ってみましょう。

お母さんが居間から怒鳴ります。\「ごはんできてるわよ!!🍚」/ みなさんは「今いく〜😒」とあしらいつつ、無視して漫画やゲームやYouTubeを続けます。お母さんの怒声に勢いが増します。\「早くしてよ!!冷めちゃうじゃない!!😡」/ そこでみなさん、しぶしぶ、ふてくされながら下唇を突き出して相槌を打ち、「ぇぁぃ、ぁぃ、ぁぃ、ぁぃ(はいはい、はいはい)😑」・・・言葉とも言えない返答であしらいます。そうそう、ちょうどこんな顔つきで👇

[LINEスタンプ] ふてくされた猫「ふてぬこ」 (1)

※画像はLINEスタンプ「ふてくされた猫「ふてぬこ」」より

この「ぁぃぁぃ」やら、「あぁあぁ」やら「へーへー」やら「へいへい」やらで使われる母音がこの“シュワ”のイメージです🗣(正しい舌の位置や、音は専門の先生に習ってみてくださいね👩🏻‍🏫)何とも形容しがたいこの曖昧な音、これが英語にはたくさん使われているんですね〜🤦🏻‍♀️

 

  • 中学で学んだ「There is」「There are」

上で見たように、ちょっとの発音の差でコミュニケーションが取れないなんて・・・もう今後怖くて喋れません!!と間違いを恐れて黙ってしまいそうではありませんか?(実際、私は発話恐怖症の時期がありました😅)

でも、意外に英語ってルーズなところもあるんです🤭例えば・・・このカッコには何が入るでしょう?

  1. There (   ) some differences in colour.
  2. There (           ) seven of them.

文脈がないので、意味はお気になさらず!中学文法でやりましたよね?後ろに複数形がきていれば「are」と!!!でも、これ、ネイティブは「is」を使うことも多いのです。「is」でも「are」でも、どっちでもあんまり気にしません。厳密には、文法上「are」の方が正しいですが、「is + 複数形」も実際は頻繁に耳にします。発音としては「There’s」と表現されている感じです📣

こう考えると、厳密に、間違いなく、パーフェクトに、、、って考えるのもバカらしく思えますよね。英語って不思議です。

 

  • 「a + 単数形」、「複数形のs」

こんなの簡単♪私でも知ってる〜と口笛吹きたくなるこちらですが、これなんかも曖昧になることがあります。例えば

That’s a long ways to go.

のように、「まだまだこれから」と言う意味の表現。「え!?WaysなのにThat’s!?」「Waysなのにaつくの!?」と日本人ならば誰しも大混乱ですよねもちろん、文法的には間違いですが、かなりよく使われる口語表現です。

I know it’s still a long ways away but…

なんていう言い方で、「まだまだ先のことだっていうのはわかってて言うんだけどさ・・・」という感じで使えます😊

I still have a ways to go.

と、「long」を省略しても使えますこちらの表現は、例えば皆様が「英語上手だね!」と褒められた時に「いやー、私なんかまだまだだよ」と謙遜して返答するときなんかにも使えます😉

 

結局はコミュニケーション「ツール」


こう見てみると、許容範囲の広い箇所があったり、少しのことでコミュニケーションに支障が生じたりと、何だか英語って面倒だな、と思うかもしれませんね💨(実際、私はそう思います😅😅)

何はともあれ一番マズイのは、「通じない、失敗する、間違える」ことを恐れて「口数が減る」ことだなと思います。今回、発音の話に少し触れましたが、日本人が英語が伸びない理由として、よく挙げられるのは「発音を気にしすぎること」だといいます。

もちろん、間違った発音はコミュニケーションの妨げになることがありますが(私のように!)、どの発音間違いは許容範囲で、どの発音違いは致命的なのか、みなさんは100%把握できますか??

おそらく、「そんな違い、ネイティブの感覚を持ってなきゃわからないよー!」という方がほとんどなのでは?🤔

英語にまつわる様々な失敗体験のある私が一番学んだことは、「とりあえず今ある力で堂々としゃべる」「何度も指摘されること、何度も障壁になったことだけを気にかける」と言う姿勢でした!✨

これは、勉強しないとか、新しいことを学ばないと言う意味でなく、「できるようになるまで待つ(遠慮して喋らない)」のでなく、「今ある知識や能力でもがいてもいいんだよ」と自分を認めてあげることです。

例えば、「クラムチャウダー」と言いたいけれど、「クラム」はCramなのか、Clamなのかわからない・・・じゃあ安全策で「スープ」ってだけ言っておこう・・・。という風になると、とりあえず今わかっている「クラム」の出番がなくなってしまいます。「Clamと言う言葉の発音がわかるまで言葉にするのは諦める」のではなく、「今「クラム」を知っていて、多分「Cram」かも?」と言う今ある力で、とりあえずもがいてみることを、自分に許してあげる方が、得るものが大きく成長に繋がります

これ、もう一ついい効果があって、「私、まだ英語勉強中ですよ」というアピールにもなります😊周りにあまりに完璧と思われてしまうと、そのイメージを壊したくなくて質問もできずにわかったふりをするしかなくなりますが、こうしておくと、たとえ間違っても正してもらえたり、推測してくれようとしてもらえたりするのです🤗

「Cram チャウダー」と注文して、「?? Clam chowder?」と聞き返されたなら、また一つ忘れられない記憶として、学びが深まるきっかけになるというものです✌️

通じなかったChocolate、Happilyは正しい発音を新たに学びつつ、未知の領域に怯えずに、知っている・わかっていると信じていることはとりあえず発信してみる!

結構勇気のいることではありますが、数年後に、その経験に感謝するときがきっときますよ☺️

私もまだまだ、そしてこれからもずっと英語学習者です💪みなさんに、また「こんな失敗しちゃった!」「こんなこと学んだよ!」をシェアしていきたいな、と思います😁

一緒に頑張っていきましょうね🤝

 

By Mayumi

6 Comments

  1. Masa says:

    HELP がカモレアになるという愉快な話題をありがとうございます。初めて知りました。
    BODYが乃口ワソになるというのも良く考えましたね。
    一見カタカナに見える記号列(?)を、日本語ネイティブと英語ネイティブとで、それぞれが別な見方をするというのは面白いです。つまり、同じ記号を見て、前者は何とか努力してカタカナと認知しようとしますが、後者はアルファベットとして認知しようとするのですね。両者ともに、認知範囲は広いので無理やりにも自分の認識で正当化しようと無意識で努力するのでしょう。
    これはAIの領域でも同様の事がありますね。

    「There is 複数。」の件ですが、話し始めた時は「is」でも、次に複数が来てしまった。しかし、会話だし、戻って修正などしない、ということもあるかも。
    本や、新聞記事など書く時は、校閲の段階でチェックはされると思います。会話では何でもアリでしょう。

    別な話ですが、日本語を学ぶ外国人は、カタカナに苦労するそうです。というのは、カタカナが日本語ではなく外国語であることが多く、それに加えて、発音も意味もオリジナルの言語と違いがあることが多いせいです。おまけにカタカナと言っても、元が英語だけとは限らず、独語、仏語、伊語、などと様々ですから。
    今回の例は英語ではありますが、独語、仏語などでも作れるかも知れませんね。

    発音のことと言えば、一つ思い出しました。私の仕事の同僚とアメリカに行った時の事、レストランでその友人がパインジュースと言って注文したのが理解されず、時間がかかりました。(これは発音の問題ではなかったですね。)
    日本では通常はパインアップル(pineapple)と言いませんからね。ただし、何とかpineapple と訂正しても、apple の発音が難しかったりして。

    日本人にとって外国語は難しいのが当たり前のはずですが、日本人の場合は、それで委縮する傾向も強くあるようです。おそらく学校の英語の授業で間違いに厳しいせいかもしれませんね。文法に力を入れて、話すことを重視しなかったり。
    それでも、開き直りが大事かなと。

    1. Masa様
      今回のトピック、楽しんでいただけてとても嬉しいです。このフォントの話題、なかなか面白い視点ですよね!
      ちなみに、我々が難なく読めるお洒落なレタリングが施された居酒屋のメニューなどは、外国人には頭痛の種だそうで。母国語話者としては型崩れの許容範囲が広いですが、学習者には確かに厳しいですね。(おかげで居酒屋メニューを友人のために全て音読することになったことがあります)

      >両者ともに、認知範囲は広いので無理やりにも自分の認識で正当化しようと無意識で努力するのでしょう。
      こちら、まさにその通りで、無意識的に自分のテリトリーである言語で認識できるものへと補正がかかってしまうのですね。これは、リスニングでも同じことが言えます。耳馴染みのない音は、母語にあり近い別の音に置き換えてキャッチしようとするか、雑音(BGM)として排除しようとするか。周波数の問題などとも言われたりしますが、私はこれを「母国語フィルター」と呼んでいます。無意識なので、とっつきづらいですよね。

      「There is/are」について、正式書面では間違いなく訂正されると思います。カジュアルな会話の場合(テキストやメールなど)、文面でもネイティブは修正しませんね^^;日本語で言う「ら抜き言葉」くらい身近なところまで浸透している感じなのかなと推察しています。

      >日本語を学ぶ外国人は、カタカナに苦労するそうです。
      >おまけにカタカナと言っても、元が英語だけとは限らず、独語、仏語、伊語、などと様々ですから。
      カタカナ語は、本当に色々な言語由来で定着していますものね。基本英語をカタカナにして言うと伝わるものが多いですが、「これはドイツ語、オランダ語、イタリア語由来なの!?」なんてものがちらほら存在していたり。先日カナダ人とベイキングをしていて、日本語の「メレンゲ」の発音が話題になりました。英語では「ムラン」(Raにストレス)に近い発音ですが、「メレンゲイ」はフランス語由来の発音だとか。(きっとお菓子に使われやすい単語だから、フランス語の影響を受けているのでしょうね)
      また、日本語を勉強しているカナダ人の友達は、英語由来のカタカナ語を日本人に向けて発音するのが恥ずかしいと言っていました。(どうしても英語のアクセントに引っ張られるのが悔しいのだそう)

      パインのお話、面白いです!考えてみると、日本語は省略呼称が本当に多いですよね!「コンビニ」なんかも、日本人は決して正式名称では呼ばないですが、英語圏では略さないのが普通ですし。(とは言いつつ、バンクーバーには「Konbiniya」がありますが)
      話が逸れますが、最近英語になった(もしくはなりつつある)日本語にも注目しています!「Umami(旨味)」「Bokeh(写真の「ボケ」)」は本当によく耳にします。一時期話題になった「Mottainai」は、浸透していないのが意外でした。

      >日本人にとって外国語は難しいのが当たり前のはずですが、日本人の場合は、それで委縮する傾向も強くあるようです。
      本当にこれは納得です。「教室は正解をディスプレイする場所」のような雰囲気が漂う教育が多いですよね(特に塾)。生徒の誤答を「違う、間違いだ」と切り捨てるだけになってしまう指導方法は、何のために生徒がその場にいるのかな、と思ってしまいます。時間的に効率がいい指導法かもしれませんが、萎縮を促してしまうのは頷けます。でも、英語は特に、「間違い」のジャッジは緩いところと厳しいところと分かれているし、「伝わりやすい」英語が「正しくかっこいい」英語よりも結局のところ価値のあるものだと思います。文法的にパーフェクトでも回りくどい言い回しを、ネイティブは聞き終える辛抱がありませんしね^^;それよりは、インパーフェクトでも心にダイレクトに届く伝え方が心地よいのが実際です。この辺りの「開き直り」を、もっと教育機関でハイライトしていけると、今後の英語教育はもっと明るく、いい意味で軽やかなものになっていくのかなと思います。
      By Mayumi

  2. Masa says:

    Mayumi 様

    ご返信ありがとうございます。

    >私はこれを「母国語フィルター」と呼んでいます。 
    なるほど。 L と Rの発音などは、まさにこれですね。THも。
    TH はアフリカ系アメリカ人も、昔は発音できなくて、すべて S/D と発音したそうです。

    1. Masa様
      >L と Rの発音などは、まさにこれですね。
      まさしく、です!特にカタカナ英語で知っている英単語だったりすると、積極的に(無意識下で)馴染みのある方の音として認識処理してしまうので厄介です。
      >TH はアフリカ系アメリカ人も、昔は発音できなくて、すべて S/D と発音したそうです。
      そうなのですね〜!特に有声音TH→D発音は、私も時折している自覚があります(笑)。アフリカ出身の方々に、勝手に親近感を覚えてしまいました。
      By Mayumi

  3. Masa says:

    あ、誤解の無いように。
    「昔」というのは17、18世紀の頃ですね。黒人霊歌(spirituals) にも発音の痕跡があります。
    歴史のかなた。(、でもないですか。いまだに別件で騒ぎが続いていますが。)

    1. Masa様
      追加情報ありがとうございます!
      ソースまで記していただいて、、、またひとつ学びが深まりました。
      By Mayumi

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