2017-06-20
ファーストネーションの方と
先日、ファーストネーションの居住区を訪問しました。実は、昔昔・・・遊学でも伺っていたところ。UBCの近くですよ!
遊学でも何箇所か、ファーストネーション関係のところを訪れていますが、どちらも個人的には好きなんです。
訳すのが大変なのと。私が予約するか、白人の先生方が予約するかで、向こうの対応が異なったのは偶然なのか、気のせいなのか、そのあたりは不明なのですが、自然崇拝&アニミズムには、昔から興味があって、お話聞くの大好きなのです。
この日、私たちを迎える時、お庭から”シダ”の葉をつんできてくださったんです💓 そしていつも自分の髪にも飾りとしてつけているそうです。
香りも素敵です。
ファーストネーションにとってシダは、生活の一部。守ってくれるお守りの一つでもあるようです。
以前、遊学で来た時はもう少し森っぽかったのですが・・・
貴重な場所なのですが、とにかくバンクーバー市内で、サーモンが遡上する唯一のところです!
デイビッド鈴木財団やバンクーバー市とともに活動しているようですが、以前このクリークを守る為に、犬の散歩を減らす運動をしたり(おしっこで川の水質が変わるため)いろいろな努力がされている説明をお聞きしました。
以前は、サーモンが7ペアしか戻らなかったのが、今では数え切れないほど遡上するようになったんですって💓
遡上する頃、来たいですね〜🎵
例えば、ある種のサーモンがその地で途絶えることにより、サーモンを取り巻く他の生き物も途絶えて、様々な生態系が崩れていく、逆に、こちらでの活動などにより、クリーク近辺の植物が復活すると、それらに携わる別の動物たちも増えてくると・・・
なんと、彼女の庭(バンクーバー市内)には、クマが出たのだとか。えっ、クマってノースバンクーバーにいるだけじゃないの?!って聞いてしまったほど驚いちゃいました。
彼女が持っていた狐(シルバーフォックス)の薬袋。こちらの狐(シルバーフォックス)、精神の安定をもたらすそうです。薬袋になっていて、中には薬草などハーブを入れているそうです。
さてこちらの部族は、トーテムポールを持たない部族なのですが、代わりに”ハウスポスト”というものがありました。黒くまに立ち向かっているハウスポストです!
このバンクーバー近郊でも、部族によって、動物をそのファミリーの守り神にしていたり、そういったものはなかったり、一つ一つ異なって微妙に違いはあります。
私の説明では、このファーストネーションの方達の暖かさなどが伝わらず、書きながら’う〜ん’と唸っている私がいます(涙)
UBCのトーテムポールでも表現されていますが、実は、1996年(つい最近)まで、レジデンシャルスクールというシステムがカナダでありました。ファーストネーションの言語や文化を継承しないように、子供のうちに親元から離し寮生活を強いたのです。約15万人の子供が寮生活を行い、6000人が滞在中に亡くなったと言われています。悲しいの一言です。
英語かフランス語を強い、クリスチャンであることを強いる、虐待があったことも多く、また何より子供の頃に親から引き裂かれての生活により、精神的に不安定になる人たち(子も親も)が大勢いるのだそうです。当たり前ですよね。
彼女も、母親は精神不安定で、育児放棄、父親から育てられたそうです。
そして母親は、ドラッグのオーバードース(過剰摂取)で、数ヶ月前に亡くなったと淡々という彼女。このレジデンシャルスクールがもたらした影響は、計り知れないのよと。
時折、私たちに説明しながら涙ぐむ彼女を見ると、アイデンティティーの崩壊がもたらすその後の影響を強く感じますし、このような辛い過去がありながら、明るく前向きな彼女達の強さも感じます。
彼女は、寮には入らずにいたようですが、4世代に渡りそのようなことが行われたので、精神的にダメージを受け、もちろんアイデンティティーもズタズタにされたと。
ファーストネーション関係の本を読んでから書こうと思いつつ、それを待っていたら何年後かなと思い、知識が未熟ながら書いてしまいました。
By Masumi
投稿してから14日以上経過しているためコメントを停止しています。