【50代からの英語の勉強法1】英語で青春真っ最中のFさん

小さな会社ではありますが、10年以上中高年の方の留学をお世話し、お客様から英語の学習法をお聞きすることがよくあります。昔は全く話せなかったのよ〜。ABCからはじめたんです・・・いろいろな方がいらっしゃいました。
もう3年以上たちますが、以前からお客様の学習法をご紹介したいと思いつつ、なかなか実行に移せなかった私。ということで、徐々にご紹介していきたいと思います。お客様の英語の勉強法の参考にもなりますし、私もぜひ参考にしたいと思っています！！

まずは、Fさん。

というのも、こういうブログを書こうと思った理由には、Fさんの影響があるからです。今の70代後半80代の方々は、英語は敵国の言葉ということで、学校では英語を習っていらっしゃらない世代の方です。よってその年代で英語が話せる方の多くは、大学でお勉強していた方など若い頃から英語に接していた方、お仕事で接していた方が多いのですが、Fさんはそういうお客様とは異なるのです。

Fさん（女性）には、「カナディアン・カルチャー遊学」にも2度ほどご参加いただきました。

1回目に参加された時は、３つのクラスに分かれた中で一番上級のクラスでした。
女医さん、元国立大大学教授、理系の研究所勤務の方、円相場360円の時から海外旅行していらした方などなど、そうそうたるメンバーの中にいらしたのがFさんでした。

介護したご主人が亡くなり、ボケ防止（ご本人談）としてはじめた英語のお勉強。50代ではなく67歳からお勉強をはじめたそうです。

最初は全くわけがわからなかったそうですが、英語を話して相手に通じたときは本当に嬉しくて！！それから楽しくて、やめられなくなったとおっしゃっていました。

ご自宅近くの英会話学校に通い、その後カナダのキャサリン＆ボニーが教えていた学校にいらっしゃり、そして弊社の遊学にご参加いただいたのですが、英語のお勉強を始めて5年ちょっとで一般的な英語の会話には不自由ないように見受けられました。

もちろん英語の授業中のみならず、自由時間も食堂のスタッフの方に話しかけたり、英語を怖いと思うのではなく、話して通じるのが楽しいというのが、笑顔からも伝わってきました。英語を楽しいと思うのが、ポイントなのかもしれませんね！

最後にいらしたときは、英語の学習をはじめて10年目（77歳）でしたが、遊学の休日には、フェリーに乗って、バンクーバー島まで足を伸ばし、お一人で旅行されていらっしゃいました。
地元の英会話学校では、「英検の2級合格を目指す」と何度か挑戦されて、「先生から薦められた英検用の本を買ったから、今度は大丈夫かも！」とお話されていらっしゃいました。
Fさんの会話力ですと、2級は全く問題ないように思われたのですが、テストの文字を時間内に追うのが大変なようで、ぎりぎりで1次試験に落ちてしまったと連絡をいただいたのを覚えています。

2~3年前に、突然お電話をいただきお話したのが最後で、英検のことをお話したり・・・、後はメールでやり取りさせていただきましたが、このブログを書くためもう少しお勉強方法をお聞きしようとご連絡したら、電話でもメールでも連絡が取れず・・・
遊学でお知り合いになった「Kさんと今度温泉に行くんですよ」とか、旅行行くんですよと楽しそうにお話していらしたKさんにお電話してしまいました。Kさんより残念なお知らせですが、Fさんは亡くなったとお聞きいたしました。最後のお電話もとてもお元気そうでしたし、今でも笑顔のFさんのお顔が浮かびます。
キャサリンそしてボニーからです。

She was a lovely lady. She enjoyed her English studies here very much, and when she went back to Japan after each visit, she studied hard for another try at the EigoKentei test , even into her 80’s. What a keen student!

Cathrine

She was dedicated to improving her English. She studied hard for many many years. Even when her test scores did not go up dramatically she didn’t loose her enthusiasm and determination. I saw her as a thoughtful, kind, caring person.

Best wishes

Bonnie.