2013-02-17

ウエストミンスタードッグショー@NYに行って参りました。

実は、雪のまだ積もっているNYにおります。

でもまたすぐにバンクーバーですが・・・(笑)今回も予定が2転・3転し、NYに来てしまいました。

さて、社外取締役がまだドッグショーに出ていた頃、右も左もわからない私達を手取り足取り教えてくれた、バンクーバーのブリーダーもウエストミンスターのドッグショーに参加したので、去年以上に楽しいショーでした。

ウエストミンスタードッグショーをすでにお聞きになったことがある方もいらっしゃるかもしれませんが、アメリカでは1877年から一年に一度行われている、ケンタッキーダービーの次に古いスポーツイベント(スポーツかなと思いますが・・・)です。今年はなんと137回目!

187犬種、合計2721頭もの犬が出展しました。一応全てチャンピオン犬です!←すみません!今年からはチャンピオン犬じゃなくとも出られるよう変更になりました!ご指摘ありがとうございます!!

基本的に、ドッグショーは犬のスタンダード(その犬種の姿&形に忠実か)を競うもので、もちろん他にも落ち着きであったり、マナーも含まれていますがそういったものをジャッジーが点数をつけて決めます。

ウエストミニスターの直前の週末から、他のドッグショーもあり、そちらに参加したり、バンクーバーからの皆さんにNYを案内したり!楽しくも忙しいひと時でした。

こちらのお二人には、今でもとってもお世話になってます!!

初めてのNYの地下鉄〜と、はしゃぐ皆さんから「Masumi,どうやって切符買うの?」と聞かれて「この切符を買えばいいし、ここにお金入れて〜」と説明したのですが、内心、「えっ、英語出来るでしょ?」と思いつつ笑・・・

「初めてのNYだからMasumiにくっついていく」という雰囲気で、このアジア人の私にくっついてくることに心配ないのかな〜と思いつつ、案内してました笑。自由の女神を見たり、911の跡地に行ったり、タイムズスクエアに行ったりと・・・ドッグショーでお世話になっていたときは、よく安宿に一緒に泊まって、ワイン飲んで、楽しいひと時を思い出してました(笑)

先日、主人のシカゴで一緒に育った同級生もNYに来ていたのですが、3代以上続いている北米人のNYに対する憧れというか気持ちって、特別なものがあるな〜と感じました。うまく説明できませんが、アジア系や移民の方達とは違う、NYへの敬意というかちょっとした違いを感じます。

さて、昔は、何も知らず「血統書つきのわんちゃんは、お金持ちのわんちゃん」貧乏な私には縁が無い!と思ってましたが、きちんとした欧米の血統書つきのわんちゃんは、健康な犬が圧倒的に多いです。ちょっと高いお金を払うのは、安心料と言えると思います。

よくぺテラ(後ろ足のしっかりしていない犬)の手術をしている大型犬を公園で見たりしますが、3000ドル(30万弱)以上かかったりします。若年性白内障の手術も同様にお金がかかります。血統書があるから”0”とはいえないかもしれませんが、最初にちょっと足しただけで、確率的にはぐ〜んと減ります。

注意:日本では、素人や悪徳業者が繁殖しても血統書が発行されることもあるそうです!!

以前、世田谷のとある有名なわんこの雑貨を売っているお店で、従業員さんの犬がいたのですが、プードル素人の私がみても、体の形がアンバランスでした。

恐らく 体に問題のある犬を保護したんだな〜、素晴らしいな〜と思ってお話を聞いていると、「血統書つきです!!」とちょっと鼻にかけたようにおっしゃって・・・どうしようかな〜と思いましたが、仲のいい方でもないですし、そのままお店を後にしてしまいました。

もちろん血の濃さによる寿命の短さを聞くこともありますが、素人が適当に健康診断もせずにブリードしている怖さをいろいろなところで見聞きします。

北米のドッグショーに慣れてくると、きちんとしたブリーダーがブリードしたわんちゃんか、ペットやさんで買ったわんちゃんか分かるようになります。骨の感じとか見るからにいろいろ違いますよ〜。

こちらのブリーダーは、購入の際に契約書をかわすのですが、例えば以下のような内容があります。

*1歳未満で病気で遺伝的な病気で亡くなった場合は、別の犬と交換できる。

*なんらかの理由で、犬を飼い続けることが難しい場合は、必ずブリーダーに返すこと。お金の半額を返却します。

そしてブリーダーは、きちんと犬を一生責任もって飼えそうな方を選んで犬を売りますし、断る場合も多いです。ブリーダーとは、子犬を売って生活している人を指すのではなく、スタンダードに近い犬を繁殖している人を指すとのこと。

上記のような条項がありますので、基本的に血統書つきのわんちゃんだけが世の中にいると、捨て犬の問題もなくなるのです。
日本では偽の血統書もあるようですし、買う際には消費者側も賢くならないといけないとは思いますが、まあ確かに難しいですよね〜笑。

上記が契約書にありますので、ブリーダーは不健康な犬をブリードしないよう、若年性白内障や骨格、心臓そのほかいろいろな健康診断(通常の獣医さんでは出来ません)を行いますし、そのわんこのみならず2代・3代さかのぼって健康度を確認してブリードしますので、正直出費がかさみます。

ダルメシアンをはじめ、白い毛が少しでもある犬は、耳が聞こえない遺伝子を持っている場合も多く、その検査も含まれています。もちろんわが社外取締役のボストンテリアもそうです。幸い健康診断は全てOKでした!

ドッグショーに出していると、旅費そして出展費とプロのハンドラーでない限り出費ばかりがかさみます。ですから名誉というか自分達はいい犬を繁殖していますと示すためであり、大金持ちのオーナーさんを見つけてハンドラー費用を取らない限りお金が湯水のように消えていきます(笑)

昨年に引き続き、2回目のウエストミンスタードッグショーですが、プロのハンドラーさんのレベルの高いこと!

私ももともと、ドッグショーに参加した理由は、”しつけ”です!ドッグショー関係者全員が上手に犬を扱えているわけではないですが、バンクーバーでしつけ教室にいろいろ通い苦労した結果、ボストンテリアを一番知っているのは、ドッグショーに積極的に参加しているブリーダーだとわかりました。

しつけ教室の先生方とは正直レベルが違います。しつけ教室に通われる際は、そのしつけの先生が、どの犬種に一番精通しているのか?きちんと調べて通われるといいでしょう。
アメリカにも頻繁に講師として派遣され、麻薬探知犬や爆破処理犬のトレーニングをされている先生にも教わりました。さすがに素晴らしいのですが、うちの社外取締役のある問題行動を、彼は30分かけて直してくれましたが、ボストンテリアのブリーダーは3分ほどで・・・

↑ とっても有名な日本人のハンドラーさんです。Kaz Hosaka氏。プードルのハンドラーさんで、プードルも彼と一緒だとリング上で本当嬉しそうですし、とても美しく見せてくださっています。見事です!

さて、187犬種もいましたので、見たことのないようなわんちゃんも・・・そしてビーグルと思ったら似た別のわんちゃんだったり・・・

それにしてもいろいろなわんちゃんがいますね〜。

そして、さすがお犬さまさまのドッグショーだけありまして、エレベーターも何もかもわんちゃんが優先でした。まあ、グルーミングのお部屋からショーリングへの移動の際に遅れたら大変ですからね。

続く

By Masumi

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