2011-05-05
バンクーバーの花とともに逝った友 Derek Miller
ちょうど一年前の5月。
写真好きの人が集まるイベントに参加しました。
私のカナダ人の友達(ゲイだと思っていて仲良くしているけれど違うかもしれない男性の友人)と二人で参加すると、いつものカメラ小僧!そして5日前にバンクーバーに越してきたという写真が上手なイギリス人、そしてDerekがいました。
さて、親しい友人でもないのに友とタイトルをつけるべきか迷うものの、彼は私のことをFriendというでしょうから、友と表現します。
写真の話をしながら見せ合いながら、ぷ〜らぷらと歩き周って写真を撮るだけなのですが、彼はフィルムのカメラも持っていたのが印象的でした。そして何かの会話の後に、「僕はガンだから・・・」と。
がんと一口に言っても、いろいろですから、「ふ〜ん」大変ねくらいは言ったかもしれませんが、それほど深くは聞きませんでした。
その後、メキシコ人の友人のご主人がガンになり、友人から「あなたの(フェイスブック)友達のDerekと同じ先生に診てもらっているの」といわれ、彼の病状について彼女から詳しく聞いたのでした。かなり進行していると・・・
彼は、ブログに自分のレントゲン写真や病状についても詳細を掲載し、そしてついには、冬頃でしょうか?「自分はもう治療はやめた」と宣言するのです。治療しても効果の出ない所まできていて先生にもそう宣言され、後は家族と時間をすごすと。
それを読んだあとに、彼に治療についての質問&意見のメールを送ったのですが、軽く1時間以上はかかったでしょうね。かなり長いメールの返事が来ました。どうしてこの治療を行い、あの治療はしないのかうんうん。
余命いくばくの人に、とてつもない長いメールを書かせた自分に罪悪感を感じ、彼に非をわびたのですが、彼の返答は、「自分が自分の今の状態を納得したかったから長くなったし、これでいいんだ」と。
その後も彼のブログは精力的に続きます。
ブログだけではなく、Twitter & Facebook そしてパーティーなど、積極的に自分を表現し続けるのです。
いろいろな季節の行事に「これが最後かもしれない」とコメントをつけつつ、おむつのこと、そして津波についてもブログの掲載がありました。彼は余命が宣告されていましたが、されずに多くの方が突然亡くなりましたし。
そして数日前から彼は会話をするのも難しくなったのです。
娘さん二人の成人を見ることもかなわず、前向きな奥さんを残し逝ってしまった彼。
そして彼の最後のブログは、生前書き留めていた彼のコメントでした。
今日の地元の新聞にも掲載されました。
http://www.vancouversun.com/news/death+foretold+Burnaby+blogger+announces+death/4728489/story.html
日本ではなかなかここまで、自分の病状を報告したりしないでしょう。そして余命いくばくの人が多くの人に積極的にコンタクトをとろうとはしないように思います。いや新聞に掲載されるくらいですから、こちらでもそれほど多くはないでしょう。
ただ、残された二人のお子さんや奥様のため、彼は彼なりに何か残したかったのかなと思います。
そして彼が多くの人に発信した理由は、多くの人に知ってもらいたいから・・・ということでブログにしました。
41歳。確かに早すぎましたね。
ご冥福をお祈りします。
From Masumi
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