トーテムポールはもともと、ファーストネーションの集落の入り口などに立てられた、主に米杉でできた彫刻です。
現在では、ファーストネーションの集落のみならず、バンクーバーのスタンレーパークやキャピラノ吊り橋、UBCの人類学博物館でもご覧になることができます。

カナダの西海岸沿いのファーストネーションのトーテムポールには、その一族の自然界のシンボルが彫られており、それは多くの場合、動物です。

ちなみにこちらの写真はSquamish（スコーミッシュ族）のトーテムポールです。
夕方でちょっと暗くて見づらいかも知れませんが…。

ちなみに一番上からサンダーバード、山ヤギ、迎える人、蛙、迎える人、キラーホエール、熊だそうです。

その数種の動物には、実在のものと空想の動物とありますが、実在の動物はたとえば白頭ワシ、熊、キラーホエール、蛙、鮭,渡りガラスなどです。実在はしないものの、よく登場するのがサンダーバード。伝説上の鳥なのだとか。
サンダーバードは、バンクーバーにあるUBC(ブリティッシュコロンビア州立大学）にあるオリンピック会場の名前にも利用されています。

サンダーバードアリーナ入り口のサンダーバードの彫刻

UBCでは、サンダーバードにちなんで名づけられたものが数多く存在します。アリーナもそうですが、体育館、学生寮の名前、キャンパス内のストリート名、それにホッケーチームの名前にもなっています。
その他、トーテムポールにちなんで名づけられた、トーテムパークという学生寮もあります。シュスワップ、ヌートカ、ハイダといった、種族名が各棟に名づけられており、ファーストネーションへの畏敬の念が感じられますね。

ちなみに、UBCのMUSEUM OF ANTHROPOLOGYには、スイスのオリンピック博物館へも寄贈された芸術家Jim Hartさんの作品も展示されています。
お時間がありましたら、どうぞ足をお運びください。

MUSEUM OF ANTHROPOLOGY
6393 N.W. Marine Drive Vancouver, B.C. V6T 1Z2
Tel: 604.822.5087
http://www.moa.ubc.ca

By Masumi